正答2
解説
正解は2です。
高キロミクロン血症は、食事中の脂肪から作られるキロミクロンが血中にたまり、トリグリセリドが著しく高くなる状態です。
リポたんぱく質リパーゼの欠損などが原因で、急性膵炎を起こす危険があります。
【選択肢別解説】
1:× 脂肪を減らすことは必要ですが、炭水化物を65%E以上に増やす必要はありません。
炭水化物、特に糖質のとりすぎは、肝臓でのトリグリセリド合成を促します。
2:○ キロミクロンは食事中の脂肪から作られるため、脂肪の制限が治療の基本です。
脂肪エネルギー比率を15%E以下に厳しく制限します。
3:× n-3系多価不飽和脂肪酸には、トリグリセリドを下げる作用があります。
制限する必要はありません。
4:× 果汁飲料には果糖が多く含まれ、果糖は肝臓でのトリグリセリド合成を促進します。
そのため、摂取を増やすのではなく控えます。
5:× アルコールは肝臓でのトリグリセリド合成を促し、高トリグリセリド血症を悪化させます。
高キロミクロン血症では、上限を40g/日とするのではなく、禁酒または厳しく制限します。
【ポイント】
高トリグリセリド血症の食事療法の基本は、糖質・果糖・アルコールの制限です。
高キロミクロン血症ではこれに加えて、脂肪の厳しい制限(15%E以下)が必要になります。