正答5
解説
正解は5です。
腎疾患では、病態によって血液検査値の変化や、たんぱく質・食塩の量の設定が異なります。
それぞれの疾患の特徴を押さえて判断します。
【選択肢別解説】
1:× ネフローゼ症候群では、低アルブミン血症を補おうとして、肝臓でのリポたんぱく質の合成が亢進します。
そのため、LDLコレステロール値は低下ではなく上昇します。
2:× 急性腎障害(AKI:Acute Kidney Injury)では、腎臓からのクレアチニンの排泄が急に減ります。
そのため、血清クレアチニン値は低下ではなく上昇します。
3:× 微小変化型ネフローゼ症候群は、ステロイド薬がよく効く病型です。
たんぱく質は0.8g/kgではなく、1.0〜1.1g/kg標準体重/日とします。
0.8g/kg標準体重/日は、微小変化型以外のネフローゼ症候群の目安です。
4:× 急性糸球体腎炎の乏尿期では、浮腫や高血圧が強いため、食塩を厳しく制限します。
5g/日ではなく、0〜3g/日程度とします。
5:○ 腹膜透析では、透析液に含まれるブドウ糖が腹膜から吸収され、エネルギー源になります。
そのため、食事のエネルギー量は、目標エネルギー量から腹膜で吸収されるブドウ糖の分を差し引いて求めます。
【ポイント】
腹膜透析では、腹膜からのブドウ糖吸収による肥満や高血糖、脂質異常症に注意します。
また、透析液へたんぱく質が失われるため、たんぱく質は0.9〜1.2g/kg標準体重/日程度と多めにします。