正答4
解説
正解は4です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(ステロイド薬の服用でみられない所見)です。
ステロイド薬(副腎皮質ステロイド、糖質コルチコイド)は、免疫抑制や抗炎症作用をもつ一方で、全身に多くの副作用を起こします。
【選択肢別解説】
1:× ステロイド薬は、リンパ球の働きを抑えるなどして免疫を抑制します。
そのため、免疫力の低下による易感染性はよくみられる所見です。
2:× ステロイド薬には、腎臓でナトリウムの再吸収を促す作用(鉱質コルチコイド作用)があります。
体内にナトリウムと水分がたまるため、高血圧がみられます。
3:× ステロイド薬は、食欲を亢進させます。
食べすぎによる体重増加や、中心性肥満、満月様顔貌がみられます。
4:○ ステロイド薬は、ナトリウムを再吸収する代わりにカリウムの尿中への排泄を促します。
そのため起こるのは高カリウム血症ではなく、低カリウム血症です。
5:× ステロイド薬は、肝臓での糖新生を促進し、インスリンの働きを弱めます。
そのため、耐糖能異常(ステロイド糖尿病)がみられます。
【ポイント】
ステロイド薬の主な副作用は、易感染性、高血圧、高血糖、骨粗鬆症、消化性潰瘍、満月様顔貌、低カリウム血症です。
栄養食事指導では、エネルギーと食塩のとりすぎに注意し、カルシウムやビタミンDを十分にとるよう指導します。