K 市保健センターに勤務する管理栄養士である。
乳幼児相談において、男児(8か月、第一子)の母親からの相談に応じている。
母親は、授乳や離乳食の与え方が適切かどうか自信がなく、男児の発育の状態を心配している。
夫は育児に協力的だが、昼間は母親と男児の2人でおり、引っ越してきたばかりで近所に知り合いはいない。
図1は、男児の出生時からの身長と体重の変化を、母親が母子健康手帳の乳児身体発育曲線の図に記録したものである。
図から読み取った結果を踏まえた、母親への管理栄養士の発言として、最も適切なのはどれか。
1つ選べ。
正答4
解説
正解は4です。
母子健康手帳の乳児身体発育曲線では、帯の範囲(3パーセンタイルから97パーセンタイル)に入り、曲線に沿って増えていれば順調と判断します。
図1から、身長・体重の推移と、運動機能の発達を読み取ります。
【図の読み取り】
身長は、出生時の約47cmから、8か月で約68cmまで増え、ずっと帯の中に入っています。
体重は、出生時の約2.6kgから、8か月で約7.2kgまで増え、帯の中で曲線に沿って増加しています。
首すわり(約4か月)、寝返り(約5か月)、ひとりすわり(約8か月)ができており、いずれも目安の時期の範囲内です。
【選択肢別解説】
1:× 身長も体重も、発育曲線の帯の中で曲線に沿って増えています。
成長に心配があるとはいえません。
2:× 身長は帯の中で、発育曲線の傾きに沿って伸びています。
伸びが停滞したり、帯から外れたりしていないため、心配はありません。
3:× 体重は帯の中ほどよりやや下にありますが、身長と同じように帯に沿って増加しています。
身長に対して体重が少ないと判断する根拠はありません。
4:○ 身長と体重はどちらも帯の範囲内で、発育曲線に沿って増えています。
運動機能の発達も月齢相応であり、順調に成長していると伝えるのが適切です。
母親の不安を和らげる言葉にもなります。
【ポイント】
発育の評価では、1回の測定値よりも、発育曲線に沿って増えているかという推移を重視します。
帯から外れる、または曲線を横切って上下に大きく変化する場合は、詳しい評価が必要です。