K 市保健センターに勤務する管理栄養士である。
乳幼児相談において、男児(8か月、第一子)の母親からの相談に応じている。
母親は、授乳や離乳食の与え方が適切かどうか自信がなく、男児の発育の状態を心配している。
夫は育児に協力的だが、昼間は母親と男児の2人でおり、引っ越してきたばかりで近所に知り合いはいない。
図2は、男児の授乳と離乳の状況を聞き取った内容である。
この内容を踏まえた、母親への管理栄養士の助言として、最も適切なのはどれか。
1つ選べ。
正答4
解説
正解は4です。
図2の聞き取り内容から、8か月の男児の授乳と離乳の状況が月齢に合っているかを判断します。
【図の読み取り】
授乳は混合栄養で、おおよそ5回、母乳は欲しがるときに与え、寝る前だけミルクを180mL飲ませています。
離乳食は1日2回(午前と午後)で、それぞれ離乳食の後に授乳しています。
離乳食は5か月で始め、おかゆ、うどん、小松菜、白身魚、全卵、鶏ささみ、豆腐、バナナを与えています。
水分補給は白湯と麦茶で、離乳食は口をもぐもぐしてからごっくんして食べています。
【選択肢別解説】
1:× 「授乳・離乳の支援ガイド」では、離乳中期(7〜8か月頃)に全卵を与えてよいとされています。
卵黄から始めて全卵へ進めていれば、8か月で全卵を与えることに問題はありません。
2:× 8か月頃は、1日2回の離乳食の後に授乳し、ほかに3回程度授乳するのが目安です。
離乳食後を含めて5回程度、欲しがるときに母乳を与えており、回数は不足していません。
3:× フォローアップミルクは母乳の代わりになるものではなく、離乳が順調であれば使う必要はありません。
使う場合も9か月以降が目安で、8か月で母乳中心に育っている男児に勧める理由はありません。
4:○ 5か月で離乳を開始し、8か月で1日2回食と、月齢に合った進め方をしています。
もぐもぐしてから飲み込めており、食品の種類も離乳中期として適切です。
水分も白湯や麦茶で補給しており、月齢や発達に応じた与え方ができています。
【ポイント】
離乳中期(7〜8か月頃)は1日2回食で、舌でつぶせる固さの食事を与え、食品の種類を増やしていきます。
離乳後期(9〜11か月頃)からは1日3回食に進め、歯ぐきでつぶせる固さにします。