空腹時の血液検査値は、クレアチニン 1.10 mg/dL、総たんぱく質 6.8 g/dL であった。
尿検査値は、クレアチニン 16.0 mg/dL、尿たんぱく 17.1 mg/dL であった。
尿たんぱく/クレアチニン比(g/gCr)として、最も適当なのはどれか。
1つ選べ。
正答2
解説
正解は2です。
尿たんぱく/クレアチニン比は、随時尿で1日の尿たんぱく排泄量を推定する指標です。
1日の尿クレアチニン排泄量がおよそ1 gであることを利用し、尿たんぱく濃度を尿クレアチニン濃度で割って求めます。
血清クレアチニンや血清総たんぱく質は計算に使いません。
【計算】
尿たんぱく/クレアチニン比=尿たんぱく濃度÷尿クレアチニン濃度です。
=17.1 mg/dL÷16.0 mg/dLです。
=1.069…≒1.07です。
単位は同じmg/dLどうしの比なので、g/gCrとしてそのまま1.07と表します。
【選択肢別解説】
1:× 0.94は、尿クレアチニンを尿たんぱくで割った値(16.0÷17.1)です。
分子と分母が逆になっています。
2:○ 17.1÷16.0≒1.07 g/gCrとなります。
3:× 2.35は、尿クレアチニン16.0を血清総たんぱく質6.8で割った値です。
血清の値は計算に用いません。
4:× 2.51は、尿たんぱく17.1を血清総たんぱく質6.8で割った値です。
分母には血清総たんぱく質ではなく尿クレアチニン濃度を用います。
5:× 15.5は、尿たんぱく17.1を血清クレアチニン1.10で割った値です。
分母には尿中のクレアチニン濃度を用います。
【ポイント】
尿たんぱく/クレアチニン比が0.15 g/gCr以上でたんぱく尿陽性、0.50 g/gCr以上で高度たんぱく尿(A3)と判定します。
この症例は1.07なので高度たんぱく尿にあたります。