栄養機能食品において「抗酸化作用により、体内の脂質を酸化から守り、細胞の健康維持を助ける栄養素です。」という表示が認められている栄養成分の構造式として、最も適当なのはどれか。
1つ選べ。
正答1
解説
正解は1です。
栄養機能食品で「抗酸化作用により、体内の脂質を酸化から守り、細胞の健康維持を助ける栄養素です。」と表示できるのはビタミンEです。
5つの構造式のうち、ビタミンE(トコフェロール)の構造を選びます。
【選択肢別解説】
1:○ ⑴は、水酸基(OH)を持つベンゼン環と酸素を含む環が縮合したクロマン環に、メチル基が3つ付き、長い飽和の炭化水素鎖(側鎖)が結合した構造です。
これはα-トコフェロール(ビタミンE)の構造で、クロマン環のOHが脂質ラジカルに水素を与えて酸化を防ぎます。
2:× ⑵は、正電荷を持つ酸素(O+)を含むフラビリウム骨格に複数のOHが付いた構造です。
これはアントシアニジン(シアニジン)で、ポリフェノールの一種であり、栄養機能食品の対象成分ではありません。
3:× ⑶は、末端のカルボキシ基(COOH)と多数のシス型二重結合を持つ長い炭素鎖からなる構造です。
メチル基側から3番目の炭素に最初の二重結合があるn-3系多価不飽和脂肪酸であり、栄養機能食品の表示は「皮膚の健康維持を助ける」です。
4:× ⑷は、五員環のラクトン構造に2つのOHが並んだエンジオール構造を持つ化合物です。
これはアスコルビン酸(ビタミンC)で、栄養機能食品の表示は「皮膚や粘膜の健康維持を助けるとともに、抗酸化作用を持つ栄養素です。」です。
5:× ⑸は、六員環の単糖2分子がグリコシド結合でつながった二糖類の構造です。
糖質は栄養機能食品の対象成分ではありません。
【ポイント】
ビタミンEは脂溶性で細胞膜の中に存在し、膜の脂質の酸化を防ぎます。
ビタミンCとビタミンEはどちらも抗酸化作用を持ちますが、栄養機能食品の表示文は異なります。