K 病院に勤務する管理栄養士である。
患者は、70歳、男性。
妻と二人暮らし。
数日前から食後に嘔吐を繰り返しており、 食事が食べられなくなったため、近医を受診した。
胃がんの疑いがあると近医から当院を紹介され受診し、内視鏡検査の結果、幽門狭窄を認める胃がんと診断され入院した。
身長 168 cm、体重 55 kg、BMI 19.5 kg/m2。
血圧 116/70 mmHg。
入院時の血液検査値は、総たんぱく質 6.0 g/dL、アルブミン 3.0 g/dL、Hb 10.6 g/dL。
8日目の昼食時にみられた症状は、その直後に行った栄養食事指導以降はなく、手術後 12日目に退院することとなった。
担当医師から退院後の食事について1日5回の分食の指示があり、栄養食事指導を行うこととなった。
患者に適した間食の例として、最も適切なのはどれか。
1つ選べ。
正答3
解説
正解は3です。
胃切除後は1回に食べられる量が少ないため、1日5回の分食で必要量を補います。
間食には、エネルギーだけでなくたんぱく質も補え、糖質が急速に吸収されにくいものが適しています。
単純糖質の多いものは、ダンピング症候群の原因になります。
【選択肢別解説】
1:× おにぎりは糖質が中心で、たんぱく質をほとんど補えません。
糖質が多い間食は、血糖の急上昇も招きやすいです。
2:× クッキーは砂糖などの単純糖質が多く、急速に吸収されて後期ダンピング症候群(低血糖)の原因になります。
3:○ ツナサンドイッチは、パンの糖質にツナのたんぱく質と脂質が加わります。
胃からの排出が穏やかになり、栄養のバランスもよい間食です。
4:× クロワッサンは脂質と糖質が中心で、たんぱく質が少ないです。
間食として栄養を補う効果は、ツナサンドイッチより劣ります。
【ポイント】
胃切除後の間食は「糖質に偏らず、たんぱく質を含むもの」を選びます。
甘い菓子や甘い飲み物はダンピング症候群を起こしやすいので控えます。