次の処理条件で磁気ディスクに保存されているファイルを磁気テープにバックアップするとき,バックアップの運用に必要な磁気テープは最少で何本か。
〔処理条件〕
(1) 毎月初日(1日)にフルバックアップを取る。
フルバックアップは1本の磁気テープに1回分を記録する。
(2) フルバックアップを取った翌日から次のフルバックアップを取るまでは,毎日,差分バックアップを取る。
差分バックアップは,差分バックアップ用としてフルバックアップとは別の磁気テープに追記録し,1本に1か月分を記録する。
(3) 常に6か月前の同一日までのデータについて,指定日の状態にファイルを復元できるようにする。
ただし,6か月前の月に同一日が存在しない場合は,当該月の末日までのデータについて,指定日の状態にファイルを復元できるようにする(例:本日が10月31日の場合は,4月30日までのデータについて,指定日の状態にファイルを復元できるようにする)。
正答3
解説
正解は3です。
この問題は、フルバックアップと差分バックアップを組み合わせた運用で、最少何本の磁気テープが必要かを求めるものです。
差分バックアップは、直前のフルバックアップ以降に変わったデータを記録する方式です。
指定日の状態に戻すには、その月のフルバックアップのテープと、その月の差分バックアップのテープの2本が必要です。
【計算】
1か月に必要なテープ:フルバックアップ用1本+差分バックアップ用1本=2本
例として、本日が10月15日なら、4月15日の状態まで復元できる必要があります。
このとき4月分のテープ2本は、まだ捨てられません。
保管が必要な月:4月から10月までの7か月分
必要なテープの本数:7か月×2本=14本
11月1日になると、復元が必要なのは5月1日以降なので、4月分のテープを11月分に再利用できます。
【選択肢別解説】
1:× 12本は、6か月分(6か月×2本)しか考えていない値です。
当月分を加えた7か月分のテープが必要なので不足します。
2:× 13本では、7か月分のうちどこか1本が不足します。
各月ともフルと差分の2本がそろわないと、その月の指定日に復元できません。
3:○ 6か月前の月から当月までの7か月分について、フル用と差分用の2本ずつが必要なので14本です。
月が替わった時点で最も古い月のテープを再利用できるので、これより多くは必要ありません。
4:× 15本でも運用はできますが、最少の本数ではありません。
月初めには最も古い月のテープが不要になり再利用できるため、14本で運用できます。
【ポイント】
差分バックアップの復元には「フル+最新の差分」の2つ、増分バックアップの復元には「フル+その後の全増分」が必要です。
保存期間の問題では「当月を含めて何か月分か」を数え誤らないようにしましょう。