ある工場で扱っている部品Aは,使用量(需要)が一定であり,定量発注方式を採用して発注されている。
この場合の経済的発注量は,グラフの年間の発注費と,年間の保管費が等しくなったときの値を計算することで求めることができる。
表の条件の場合の経済的発注量を求めよ。
ここで,部品Aに関する安全在庫は考慮しないものとする。
正答4
解説
正解は4です。
経済的発注量は、年間の発注費と年間の保管費の合計(年間総費用)が最小になる1回当たりの発注量です。
図のグラフでは、発注量を増やすと右下がりの発注費の曲線が下がり、右上がりの保管費の直線が上がります。
両者が交わる点で年間総費用が最小になり、その横軸の値が経済的発注量です。
表の条件は、年間需要量100,000個、1個当たりの年間保管費1,000円、1回当たりの発注費用5,000円です。
【計算】
1回の発注量をQ個とします。
年間の発注回数は 100,000÷Q 回なので、年間の発注費は 100,000÷Q×5,000円です。
需要が一定なので平均在庫は Q÷2 個となり、年間の保管費は Q÷2×1,000円です。
両者が等しいとき 500,000,000÷Q=500×Q です。
Q×Q=1,000,000 となるので、Q=1,000個です。
【選択肢別解説】
1:× 10個では、年間の発注費が5,000万円と非常に大きくなり、保管費と釣り合いません。
2:× 200個では、年間の発注費が250万円、保管費が10万円となり、等しくなりません。
3:× 500個では、年間の発注費が100万円、保管費が25万円となり、等しくなりません。
4:○ 1,000個のとき、年間の発注費と保管費がともに50万円で等しくなり、年間総費用が最小になります。
【ポイント】
経済的発注量は公式 √(2×年間需要量×1回当たりの発注費÷1個当たりの年間保管費) でも求められます。
√(2×100,000×5,000÷1,000)=√1,000,000=1,000個となり、上の計算と一致します。