ベンダーX社に対して,表に示すように要件定義フェーズから運用テストフェーズまでを委託したい。
X社との契約に当たって,“情報システム・モデル取引・契約書<第二版>”に照らし,各フェーズの契約形態を整理した。
a~dの契約形態のうち,準委任型が適切であるとされるものはどれか。
表/要件定義|システム外部設計|システム内部設計|ソフトウェア設計,プログラミング,ソフトウェアテスト|システム結合|システムテスト|運用テスト/a|準委任型又は請負型|b|請負型|c|準委任型又は請負型|d
正答2
解説
正解は2です。
情報システム・モデル取引・契約書は、経済産業省がユーザとベンダーの契約の在り方を示したモデル契約書です。
成果物の内容が確定している工程は請負型、ユーザ側の判断や作業が中心で成果物を事前に確定しにくい工程は準委任型が適切とされています。
表のaは要件定義、bはシステム内部設計、cはシステム結合、dは運用テストです。
【計算】
要件定義(a)は、ユーザの業務要件を固める作業で、ユーザが主体なので準委任型です。
システム内部設計(b)は、外部設計で仕様が固まった後の作業なので請負型です。
システム結合(c)は、ベンダーが完成させるべき作業なので請負型です。
運用テスト(d)は、ユーザが業務で使えるかを確認する作業で、ユーザが主体なので準委任型です。
【選択肢別解説】
1:× aの要件定義は準委任型ですが、bのシステム内部設計は請負型が適切です。
外部設計で仕様が決まっており、完成すべき成果物が明確だからです。
2:○ aの要件定義とdの運用テストは、ユーザが主体となって進める工程で、ベンダーは支援する立場です。
成果物の完成を約束しにくいので、準委任型が適切とされています。
3:× bのシステム内部設計とcのシステム結合は、どちらもベンダーが成果物の完成に責任を負える工程です。
そのため請負型が適切とされています。
4:× dの運用テストは準委任型ですが、bのシステム内部設計は請負型が適切です。
【ポイント】
上流の要件定義と最後の運用テストは準委任型、その間の内部設計から結合までは請負型と覚えましょう。
外部設計とシステムテストは、どちらの形態もあり得る工程です。