正答1
解説
正解は1です。
アロディニアは、触れる程度の通常は痛みを起こさない刺激で痛みを感じる状態です。
視床出血の数か月後に出る痛みは、視床痛(脳卒中後中枢性疼痛)と呼ばれる神経障害性疼痛です。
【選択肢別解説】
1:○ 視床痛は、視床の損傷後に痛覚の伝導路や大脳皮質で神経回路が再編され、興奮しやすくなることで生じます。
この中枢神経系の可塑的変化(中枢性感作)がアロディニアの発症要因です。
2:× 屈筋群の筋緊張の亢進は、関節の痛みや拘縮の原因にはなります。
しかし触刺激で痛みが出るアロディニアの機序ではありません。
3:× 肩関節周囲筋への過負荷は、運動時の局所の痛みの原因になります。
軽い接触で痛みが出るアロディニアとは機序が異なります。
4:× 腱板部分断裂による炎症は、肩を動かしたときの痛みの原因になります。
局所の組織損傷による痛み(侵害受容性疼痛)であり、アロディニアの機序ではありません。
5:× 肘関節の拘縮は、可動域の制限や伸ばしたときの痛みの原因になります。
アロディニアの発症要因ではありません。
【ポイント】
視床痛は、発症から数週から数か月たって麻痺側に出現し、灼けるような痛みやアロディニアを伴います。
局所の組織の損傷による痛みとは区別し、中枢神経の変化による痛みとして理解します。