正答5
解説
正解は5です。
多発性硬化症は中枢神経の脱髄が時間的・空間的に多発する疾患で、脊髄小脳変性症は小脳や脊髄の神経細胞が徐々に変性する疾患です。
両者に共通する症状と、多発性硬化症に特徴的な症状を区別する問題です。
【選択肢別解説】
1:× 痙縮は多発性硬化症でよくみられますが、脊髄小脳変性症でも錐体路が障害される病型(多系統萎縮症など)ではみられます。
多発性硬化症に特徴的とはいえません。
2:× 運動失調は脊髄小脳変性症の中心となる症状です。
多発性硬化症でも小脳病変があれば生じ、両者に共通します。
3:× 嚥下障害は、脊髄小脳変性症でも多発性硬化症でも脳幹が障害されると生じます。
4:× 構音障害は、脊髄小脳変性症の失調性構音障害として典型的です。
多発性硬化症でも生じ、両者に共通します。
5:○ 有痛性強直性けいれん(有痛性けいれん)は、手足が痛みを伴って数十秒ほど突っ張る発作です。
脊髄などの脱髄病巣から異常な興奮が広がって起こり、多発性硬化症に特徴的です。
【ポイント】
多発性硬化症に特徴的な症状として、有痛性強直性けいれん、Lhermitte徴候、Uhthoff現象、視神経炎を覚えます。
脊髄小脳変性症は緩徐進行性の失調が中心です。