正答5
解説
正解は5です。
二分脊椎では、病変の高さ(機能が残る最下位の髄節)によって働く筋が決まり、歩行能力や足部の変形が予測できます。
大腿四頭筋はL3〜L4、前脛骨筋はL4、下腿三頭筋はS1〜S2が主な支配です。
【選択肢別解説】
1:× 第12胸髄レベルでは股関節周囲の筋がほとんど働きません。
長下肢装具や骨盤帯付きの装具に加えて、両側の松葉杖や歩行器が必要で、杖なしの歩行はできません。
2:× 第1腰髄レベルでも股関節周囲の筋力は不十分です。
短下肢装具だけで杖を使わずに歩くことはできず、長下肢装具と杖が必要です。
3:× 第2腰髄レベルでは大腿四頭筋がほとんど働かず、膝を支えられません。
下肢装具なしに松葉杖だけで歩くことはできません。
4:× 第3腰髄レベルでは足関節の筋がほとんど働かず、足部は弛緩した状態になります。
下腿三頭筋が働いて生じる尖足変形は、このレベルの特徴ではありません。
5:○ 第4腰髄レベルでは、前脛骨筋(背屈)が働くのに対し、下腿三頭筋(底屈)は麻痺しています。
背屈と底屈の筋力が不均衡になるため、足部が背屈位をとる踵足変形が生じます。
【ポイント】
L3レベルで大腿四頭筋が働き始め、L4以下では短下肢装具での歩行が目標になります。
前脛骨筋が働いて下腿三頭筋が働かない組合せが踵足変形の原因です。