正答4
解説
正解は4です。
胸郭出口症候群は、腕神経叢と鎖骨下動脈・静脈が、首から腋窩へ向かう狭い通り道で圧迫されて起こる症候群です。
圧迫の起こる部位は、斜角筋三角(前斜角筋・中斜角筋・第1肋骨で囲まれる)、肋鎖間隙、小胸筋の下の3か所です。
【選択肢別解説】
1:× 胸骨は胸郭の前面中央にある骨で、神経・血管の通り道を形成しません。
2:× 胸鎖乳突筋は首の前外側を斜めに走る筋で、腕神経叢の通り道を囲んでいません。
3:× 肩甲骨は姿勢(なで肩など)を通して間接的に関係しますが、圧迫部位を直接構成する構造ではありません。
4:○ 前斜角筋は中斜角筋・第1肋骨とともに斜角筋三角を作ります。
前斜角筋の緊張や肥大は腕神経叢と鎖骨下動脈を圧迫し、斜角筋症候群の原因になります。
5:× 大胸筋は神経・血管の通り道を囲んでいません。
圧迫に関わるのは、その深層にある小胸筋です。
【ポイント】
胸郭出口症候群は、斜角筋症候群・肋鎖症候群・小胸筋症候群(過外転症候群)に分けられます。
誘発テストのAdsonテストは斜角筋、Wrightテストは小胸筋、Edenテストは肋鎖間隙での圧迫をみます。