正答5
解説
正解は5です。
末梢性めまいの理学療法は、前庭リハビリテーションによって前庭代償を促すことが中心です。
前庭代償は、めまいを起こす頭や体の動きを繰り返すことで進みます。
【選択肢別解説】
1:× めまいを抑える薬を服用して運動すると、前庭代償の過程が抑えられてしまいます。
前庭リハでは、軽いめまいが生じる動きをあえて繰り返します。
2:× 椎骨脳底動脈循環不全は脳幹・小脳の血流障害による中枢性のめまいの原因です。
末梢性めまいとは病態が異なり、同じ運動療法を当てはめるのは適切ではありません。
3:× Epley法は、良性発作性頭位めまい症(BPPV)で耳石を半規管から戻す頭位治療です。
Ménière病は内リンパ水腫が原因で、Epley法の適応ではありません。
4:× 注視眼振は急性期に目立ち、前庭代償が進む回復期には減少していきます。
「回復期に注視眼振が出現しやすい」という前提が誤りです。
5:○ 寝返りや振り向きなど頭部に回転刺激が加わる動作を繰り返すと、前庭代償が促されます。
日常の動作を段階的に練習することが、末梢性めまいへの基本的な理学療法です。
【ポイント】
末梢性めまいでは、安静を続けるより早期から頭を動かすほうが回復が早まります。
BPPVにはEpley法などの頭位治療、その他の前庭障害には前庭代償を促す運動を用います。