正答2
解説
正解は2です。
気管吸引は、気道の分泌物を除去する一方で、低酸素や気道粘膜の損傷を起こしうる手技です。
日本呼吸療法医学会の気管吸引ガイドラインに沿った安全な方法を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 2010年の厚生労働省の通知により、理学療法士も排痰に伴う喀痰の吸引を行えるようになりました。
「理学療法士は行わない」は誤りです。
2:○ 吸引圧が強すぎると、気道粘膜の損傷や無気肺を起こします。
成人では最大でも20kPa(約150mmHg)以下とされています。
3:× 吸引中は換気が妨げられ、低酸素血症を起こすおそれがあります。
1回の吸引時間は10秒以内とし、カテーテル挿入から終了までを15秒以内にとどめます。
4:× カテーテルを気管分岐部まで入れると、粘膜を損傷したり迷走神経反射を起こしたりします。
先端は気管分岐部に当たらない位置までとします。
5:× 吸引圧をかけたまま挿入すると、気道内の空気を吸い出し粘膜も傷つけます。
挿入時は圧をかけず、引き戻しながら吸引します。
【ポイント】
気管吸引は「20kPa以下・10秒以内・分岐部の手前まで・抜きながら吸う」が原則です。
吸引の前後には、SpO₂や呼吸音、痰の性状を確認します。