正答4
解説
正解は4です。
関節可動域表示ならびに測定法(日本整形外科学会・日本リハビリテーション医学会)の、基本軸・移動軸・測定肢位が正しく図示されているかを問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 股外転は背臥位で骨盤を固定し、下肢が外旋しないようにして測定します。
図では足先が外側を向いており、股関節が外旋したまま外転しています。
外旋位では股関節屈筋による代償が入りやすく、正しい測定になりません。
2:× 股外旋は背臥位で股関節と膝関節をそれぞれ90°屈曲位にして測定します。
基本軸は膝蓋骨から下ろした垂直線、移動軸は下腿中央線です。
図は股関節・膝関節が90°屈曲位に保たれておらず、規定の肢位ではありません。
3:× 足背屈は、二関節筋である腓腹筋の緊張を除くため膝関節屈曲位で測定します。
図では膝関節が伸展位のまま背屈しており、測定肢位が誤っています。
なお、基本軸は腓骨への垂直線、移動軸は第5中足骨です。
4:○ 足部内がえしは、基本軸を下腿軸への垂直線、移動軸を足底面とします。
図は下腿軸に垂直な線を基本軸とし、足底面に沿った破線を移動軸として角度を測っており、基準どおりです。
参考可動域は30°です。
5:× 股屈曲は背臥位で膝屈曲位とし、骨盤と脊柱を十分に固定して測定します。
反対側の下肢は伸展位に保つ必要がありますが、図では反対側の膝がわずかに台から浮いています。
これでは骨盤が後傾しやすく、股屈曲角度を正しく測れません。
【ポイント】
足背屈・底屈は膝屈曲位、股回旋は股・膝関節90°屈曲位、股外転・内転は下肢を外旋させない、という測定肢位の決まりは頻出です。
なお、2022年の改訂で足関節・足部の運動の定義は見直されていますが、本問は出題当時の基準に沿っています。