正答1
解説
正解は1です。
股関節内転筋の段階3は、検査側を下にした側臥位で行います。
検者が上側の下肢を約25°外転位で支え、患者は下側の下肢を内転させて上側の下肢に近づけます。
図では下側の大腿に回旋の矢印が描かれ、大腿を外旋させて股関節を屈曲させながら持ち上げている様子が示されています。
【選択肢別解説】
1:○ 腸骨筋は腸腰筋の一部で、股関節の屈曲と外旋に働きます。
下側の下肢を外旋・屈曲させると、股関節屈筋の力で下肢を持ち上げて内転の代わりにできます。
図の代償動作はこの作用によるものです。
2:× 梨状筋は股関節の外旋筋ですが、股関節屈曲位では外転にも働きます。
下肢を持ち上げる屈曲の作用はなく、図の代償動作の主因ではありません。
3:× 中殿筋は股関節の外転筋です。
内転とは逆方向の作用なので、内転の代償にはなりません。
4:× 大腿二頭筋は股関節の伸展と膝関節の屈曲に働きます。
図のように股関節を屈曲させる代償は起こせません。
5:× 内側広筋は膝関節の伸展筋で、股関節をまたぎません。
股関節の内転を代償することはできません。
【ポイント】
股内転筋のテストでは、股関節屈筋(腸腰筋)による代償を防ぐため、骨盤と下肢を回旋させずに行います。
図の矢印が「外旋+屈曲」を示すことに気づけば、腸骨筋を選べます。