正答4
解説
正解は4です。
図は鼻指鼻試験で、鼻(A)から目標(B)まで示指を動かした軌跡です。
軌跡は途中で細かくぶれ、目標に近づくほど大きく揺れています(企図振戦)。
これは小脳性運動失調の所見で、同じ小脳症状を選ぶ問題です。
【選択肢別解説】
1:× 折りたたみナイフ現象は、他動運動の初めに強い抵抗があり途中で急に抜ける現象です。
錐体路障害による痙縮の所見で、小脳障害ではみられません。
2:× Romberg 徴候陽性は、閉眼で立位のふらつきが著しく増える所見です。
脊髄後索障害などの深部感覚障害(感覚性運動失調)でみられます。
小脳性運動失調では開眼でもふらつくため、閉眼による差は小さく陰性となります。
3:× はさみ脚歩行は、両下肢の痙性で大腿が内転し、交差するように歩く歩行です。
脳性麻痺の痙直型両麻痺など錐体路障害でみられます。
4:○ 断綴性発語は、言葉が途切れ途切れになり、音節ごとに区切れる話し方です。
発話に関わる筋の協調障害によるもので、小脳性構音障害の代表的な所見です。
図の企図振戦と同じ小脳障害で生じます。
5:× 筋強剛は、他動運動の全範囲で一様な抵抗を感じる筋緊張の亢進です。
Parkinson 病など錐体外路障害の所見で、小脳障害では筋緊張はむしろ低下します。
【ポイント】
小脳症状には、企図振戦・測定障害・反復拮抗運動障害・断綴性発語・筋緊張低下があります。
Romberg 徴候陽性は感覚性運動失調、筋強剛は錐体外路障害、と区別して覚えましょう。