正答4
解説
正解は4です。
図では両手の手指が尺側へ偏位し、手指関節の変形と腫れ、母指の変形がみられます。
関節リウマチで長期経過した手の典型的な変形です。
凹凸の多い手指全体を、関節を動かさずに均一に温められる温熱療法を選ぶ問題です。
【選択肢別解説】
1:× 超音波療法は、プローブ(導子)を当てた狭い範囲を深部まで温めます。
変形した多数の小関節を同時に温めるのには向いていません。
2:× 遠赤外線は表在を温めますが、熱が皮膚表面にとどまり、照射された面しか温まりません。
凹凸の多い手指全体を均一に温める方法としては、パラフィン浴より劣ります。
3:× 極超短波は深部組織を温める方法です。
骨の突出した部位や金属がある部位では熱が集中しやすく、手指の小関節への適用には適していません。
4:○ パラフィン浴は、溶かしたパラフィンに手を浸して表面に固まらせる温熱療法です。
変形した手指の凹凸にも密着し、手全体を均一に温められます。
関節を動かさずに疼痛の軽減やこわばりの改善が得られるため、最も適しています。
5:× ホットパックは平らで広い部位を温めるのに適しています。
変形した手指の細かな凹凸には密着しにくく、均一に温められません。
【ポイント】
関節リウマチの手指には、慢性期の疼痛やこわばりに対してパラフィン浴が第一選択です。
ただし関節の炎症が強い急性期には、温熱療法は炎症を悪化させるので避けます。