正解は2です。
脊髄損傷者の車椅子上での除圧動作を、残存する筋の機能と結びつける問題です。
損傷レベルが高いほど使える上肢の筋が少なく、介助や体幹の傾きに頼る方法になります。
B は、介助者が車椅子を後方へ倒して殿部の圧を抜いています。
自力では除圧できない C4 レベル程度の方法で、最も上位です。
D は、体幹を前へ深く倒し、上肢を車椅子に引っかけて姿勢を保っています。
肘を伸ばす力がなくても行えるので、C5 レベル程度で用います。
C は、片側の上肢で体を支えて体幹を横へ傾け、反対側の殿部の圧を抜いています。
C6 レベル程度で行える方法です。
A は、アームレストに手をついて肘を伸ばし、殿部を持ち上げるプッシュアップの肢位です。
上腕三頭筋(C7)が働く必要があり、最も下位の損傷で行います。
【選択肢別解説】
1:× B を最上位とする点は正しいですが、C と D の順序が逆です。
前傾の D は C5 程度、横への傾きの C は C6 程度で行うので、D が C より上位です。
2:○ B(介助)、D(前傾)、C(横への傾き)、A(プッシュアップ)の順で、損傷レベルの上位から下位に正しく並んでいます。
3:× C を最上位としている点が誤りです。
最上位は、自力で除圧できず介助を要する B です。
4:× D を最上位としている点が誤りです。
D は自分で体幹を前へ倒して保持できるので、介助を要する B より下位の損傷で行います。
また、A と C の順序も逆です。
5:× D を最上位とし、B を3番目に置いている点が誤りです。
介助を要する B が最も上位で、D と C はその下に続きます。
【ポイント】
プッシュアップによる除圧は、上腕三頭筋(C7)が使えることが目安です。
それより上位の損傷では、前傾や横への傾きで殿部の一部の圧を抜く方法を指導します。
自力で体幹を動かせない高位の損傷では、介助者による除圧が必要です。