2歳の女児。
痙直型四肢麻痺。
臥位では頭部コントロール良好で、背臥位から腹臥位への寝返りが可能である。
背臥位と腹臥位での様子を図に示す。
この時期に優先して行う理学療法で最も適切なのはどれか。
正答5
解説
正解は5です。
痙直型四肢麻痺の2歳児で、頭部のコントロールが良く寝返りができる段階で、次に何を優先するかを問う問題です。
図の背臥位では上肢と下肢を曲げ、腹臥位では股関節と膝関節を強く曲げて殿部が持ち上がり、前腕で上体を支えています。
屈曲優位の姿勢で、抗重力伸展は不十分です。
発達の順序からは、座位の獲得が次の目標になります。
【選択肢別解説】
1:× 痙直型では筋力より筋緊張の異常と姿勢制御の未熟さが問題です。
下肢の筋力増強を優先する段階ではありません。
2:× 座位も安定していない段階で歩行練習を優先するのは、発達の順序に合いません。
3:× 椅子からの立ち上がりには座位の安定と下肢の支持性が必要です。
座位が獲得されていない段階では優先しません。
4:× 陽性支持反射は、足底の刺激で下肢が突っ張る原始反射です。
痙直型では残存すると立位や歩行の妨げになるので、促通は適切ではありません。
5:○ 寝返りの次の段階は座位の獲得です。
座位での体幹の立ち直り反応を促通すると、座位バランスが育ち、その後の移動や手の使用の基盤になります。
【ポイント】
脳性麻痺の理学療法は、頭部の制御、寝返り、座位、四つ這い、立位、歩行という発達の順序に沿って目標を立てます。
原始反射は促通せず、立ち直り反応や平衡反応を育てます。