正答1
解説
正解は1です。
中枢神経損傷後の機能回復の仕組みのうち、アンマスキング(unmasking)の意味を問う問題です。
アンマスキングは、もともと存在していたが抑制されて働いていなかった神経路が、抑制が外れて働き出す現象です。
【選択肢別解説】
1:○ 正常時は抑制性の入力で隠れていた(マスクされていた)神経回路が、損傷で抑制がなくなり機能を表します。
アンマスキングの説明として適切です。
2:× 脱神経後に受容体が増えて興奮性が高まる現象は、脱神経過敏です。
「受容体抗体ができる」という説明は機序としても誤りです。
3:× 残った神経線維が脱神経された領域へ枝を伸ばし、新たにシナプスを作る現象は、側芽形成(sprouting)です。
4:× 損傷部より下位の組織が再編成されて機能を代行するのは、機能の代行や再組織化の考え方で、アンマスキングではありません。
5:× 軸索の切断後に近位部から神経線維が伸びていくのは、軸索再生です。
主に末梢神経でみられる現象です。
【ポイント】
アンマスキングは「既存の回路の顕在化」、側芽形成は「新しいシナプスの形成」と区別します。
いずれも脳の可塑性の仕組みとしてよく問われます。