正答2
解説
正解は2です。
頭部MRI(拡散強調像)と頭部MRAから、閉塞した動脈を判定する問題です。
MRIでは右大脳半球の前頭葉から頭頂葉の外側の皮質・皮質下に、点状から斑状の高信号域が広がっています。
MRAでは右中大脳動脈が起始部の先で途絶え、左側に比べて末梢の枝がほとんど描出されていません。
【選択肢別解説】
1:× 前大脳動脈は大脳半球の内側面を灌流します。
病変は半球の外側面にあり、MRAでも左右の前大脳動脈は描出されています。
2:○ 中大脳動脈は大脳半球の外側面(前頭葉・頭頂葉・側頭葉の外側)を灌流します。
病変の分布とMRAで右中大脳動脈の枝が描出されないことから、右中大脳動脈の閉塞と判断できます。
3:× 内頸動脈が閉塞すると、MRAで内頸動脈そのものが描出されなくなります。
図では右内頸動脈は描出されており、前大脳動脈も保たれています。
4:× 椎骨動脈は脳幹や小脳を灌流し、閉塞すると延髄外側症候群などを生じます。
病変は大脳半球にあり、所見と一致しません。
5:× 脳底動脈は脳幹・小脳・後大脳動脈領域を灌流します。
病変は前方循環の領域にあり、所見と一致しません。
【ポイント】
MRIの拡散強調像では、急性期の脳梗塞が高信号(白)として写ります。
画像の病変分布を血管の灌流域と照らし合わせることで、責任血管を判断できます。