正答3
解説
正解は3です。
運動強度を徐々に上げたときの、心拍数・一回拍出量・血流配分などの正常な循環応答を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 運動開始直後の心拍数増加は、主に副交感神経活動の低下(抑制)によって起こります。
強度が上がると交感神経活動が高まり、さらに心拍数が増えます。
副交感神経活動の亢進は、心拍数を減らす方向に働きます。
2:× 運動中は心筋への血流量そのものは増えますが、心拍出量全体に占める割合はほとんど変わりません。
配分率が大幅に増えるのは、活動している骨格筋です。
3:○ 健常者では、運動強度が増しても動脈血の酸素飽和度はほぼ保たれます。
そのため動脈血酸素含量はほぼ一定で、増えるのは筋での酸素の取り込み(動静脈酸素較差)です。
4:× 運動開始から軽い運動での心拍出量の増加には、一回拍出量の増加が大きく寄与します。
心拍数の増加だけによるものではありません。
5:× 一回拍出量は中等度の強度(最大酸素摂取量の40〜50%程度)までに増えて頭打ちになります。
それ以上の強度では、心拍出量の増加は主に心拍数の増加によります。
【ポイント】
心拍出量は「一回拍出量×心拍数」です。
軽い運動では一回拍出量と心拍数がともに増え、中等度以上では心拍数が主役になると整理します。