正答3
解説
正解は3です。
図の人物は左下肢だけで立ち、右下肢は股関節と膝関節を曲げて床から浮かせています。
右上肢は肩関節90°外転位で水平に保持し、左手は腰に当てています。
この肢位で重力に抗して働いている筋が、段階3以上と推測できる筋です。
【選択肢別解説】
1:× 左上肢は手を腰に当てているだけで、左三角筋中部線維は重力に抗して働いていません。
肩関節90°外転位を保持しているのは右上肢なので、推測できるのは右の三角筋中部線維です。
2:× 右肘関節は伸展位のまま外転しており、右上腕二頭筋が重力に抗して肘を屈曲している場面はありません。
上腕二頭筋の段階3は座位で前腕回外位のまま肘関節を全可動域屈曲できるかで判定します。
3:○ 左片脚立位では、左股関節外転筋である中殿筋が骨盤を水平に保ちます。
中殿筋は体重による骨盤の下制(右側への傾き)に抗して働くため、5秒間保持できれば重力に抗する以上の筋力があると推測できます。
4:× 右股関節は軽く屈曲しているだけで、全可動域の屈曲を保持しているわけではありません。
腸腰筋の段階3は端座位で股関節を最終域まで屈曲できるかで判定します。
5:× 浮かせた右足関節は底屈位に垂れており、前脛骨筋が背屈位を保持している所見はありません。
【ポイント】
片脚立位で骨盤が水平に保たれていれば、支持脚側の中殿筋が体重を支えられていると判断できます。
逆に遊脚側の骨盤が下がる場合はTrendelenburg徴候陽性で、支持脚側の中殿筋の筋力低下を示します。