正答2
解説
正解は2です。
人工呼吸器管理中は、気管チューブにより上気道の防御機構が働かず、咳や痰の排出も十分にできません。
口腔や咽頭の分泌物がチューブの周りから気管に流れ込みやすいため、感染性の合併症が起こりやすくなります。
【選択肢別解説】
1:× 胸水は心不全や低栄養、胸膜の炎症などで生じます。
人工呼吸器管理そのものによって起こりやすい合併症ではありません。
2:○ 肺炎(人工呼吸器関連肺炎)は、気管挿管後48時間以降に新たに発症する肺炎です。
人工呼吸器管理中に最も注意すべき呼吸器合併症の一つです。
3:× 喘息は気道の慢性的な炎症による疾患で、人工呼吸器管理によって新たに発症する合併症ではありません。
4:× 肺線維症は肺の間質に線維化が進む慢性疾患で、人工呼吸器管理中にみられやすい合併症ではありません。
5:× 慢性閉塞性肺疾患は、主に長期の喫煙による慢性疾患です。
人工呼吸器管理の合併症として生じるものではありません。
【ポイント】
人工呼吸器関連肺炎の予防には、頭部を30〜45°挙上した体位、口腔ケア、早期離床、体位変換や排痰などの呼吸理学療法が重要です。
人工呼吸器管理中のその他の合併症には、無気肺、気胸、気道損傷などがあります。