正答3
解説
正解は3です。
統合失調症の陽性症状には、妄想、幻覚、自我障害、思考の形式の障害などがあります。
「不気味な何かが起こりそうだ」という、内容の定まらない不安と緊迫感は、妄想が形づくられる前の段階の体験です。
【選択肢別解説】
1:× 考想伝播は、自分の考えが周囲の人に伝わってしまうと感じる体験で、自我障害の一つです。
2:× 作為体験は、自分の考えや行動が他者に操られていると感じる体験(させられ体験)で、自我障害の一つです。
3:○ 妄想気分は、周囲の世界が何となく不気味に変わり、何か大変なことが起こりそうだと感じる体験です。
本症例の訴えと一致し、発病初期にみられることが多い症状です。
4:× 妄想知覚は、実際に知覚したものに、根拠のない特別な意味づけをする体験です。
例えば、赤い車を見て「自分は殺される」と確信するような場合です。
5:× 連合弛緩は、考えのつながりがまとまらず、話の筋道が通らなくなる思考の形式の障害です。
【ポイント】
妄想は、本人が確信する一次妄想(妄想気分、妄想知覚、妄想着想)と、ほかの体験から説明できる二次妄想に分けられます。
考想伝播、作為体験、考想化声などは、Schneiderの一級症状として統合失調症の診断に重要です。