心電図(別冊No. 1)を別に示す。
この心電図の所見で正しいのはどれか。
正答4
解説
正解は4です。
心電図は、規則正しい洞調律の中に、予定より早いタイミングで心拍が混じる波形です。
早く出現した心拍のQRS波は幅が狭く、ほかの心拍と同じ形をしています。
早期の心拍のあとには少し長い間隔があり、再び洞調律に戻っています。
【選択肢別解説】
1:× 心房細動では、P波が消えて基線が細かく揺れるf波となり、R-R間隔が全く不規則になります。
図では基線は平らで、多くの心拍に規則的なリズムが保たれています。
2:× 洞性徐脈は心拍数が60回/分未満の規則的な洞調律です。
図には早期に出現する心拍があり、リズムが一定ではありません。
3:× 心室性期外収縮では、先行するP波がなく、幅の広い変形したQRS波が出現します。
図の早期収縮のQRS波は幅が狭く、正常の心拍と同じ形です。
4:○ 心房性期外収縮は、洞結節以外の心房の興奮が早く起こるものです。
刺激は正常の刺激伝導系で心室に伝わるため、QRS波は幅が狭く正常と同じ形になります。
図の所見と一致します。
5:× Ⅰ度房室ブロックはPQ間隔が0.20秒を超えて延長する状態で、リズムは規則的です。
図の特徴は早期の心拍の混入であり、PQ延長ではありません。
【ポイント】
期外収縮は「QRS波の幅」で見分けます。
幅が狭く正常と同じ形なら上室性(心房性)、幅が広く変形していれば心室性と考えます。