正答1
解説
正解は1です。
遂行機能は、目標を立て、計画し、状況に応じて柔軟に修正しながら実行する能力です。
主に前頭葉が関わり、その評価には概念の形成や切り替えをみる検査を用います。
【選択肢別解説】
1:○ WCST(Wisconsin Card Sorting Test、ウィスコンシンカード分類検査)は、分類の規則を推測し、規則が変わったら切り替える能力をみます。
遂行機能障害の代表的な検査です。
2:× WAIS-Ⅲ(ウェクスラー成人知能検査第3版)は、言語性IQ・動作性IQなどで全般的な知能を評価する検査です。
遂行機能の診断を目的とした検査ではありません。
3:× 図形模写は、手本の図形を写させて構成能力(構成障害)や半側空間無視を評価する検査です。
4:× Reyの複雑図形検査は、複雑な図形の模写と再生で視空間構成能力と視覚性記憶を評価する検査です。
5:× PASAT(paced auditory serial addition test)は、聞こえた数字を順に足し続ける課題で、注意の分配や作業記憶を評価する検査です。
【ポイント】
遂行機能の検査には、WCSTのほかBADS(遂行機能障害症候群の行動評価)、TMT-B、ハノイの塔などがあります。
前頭葉損傷では、規則が変わっても前の反応を繰り返す保続がWCSTで目立ちます。