正答1
解説
正解は1です。
頸髄損傷では、損傷高位より下の肋間筋や腹筋群が麻痺します。
C4以下の損傷では横隔膜は働きますが、吸気も呼気も弱くなり、拘束性換気障害を生じます。
【選択肢別解説】
1:○ 肋間筋や腹筋群の麻痺で十分に吸ったり吐いたりできず、肺活量は低下します。
2:× 咳は腹筋群の強い収縮で行うため、腹筋群が麻痺すると咳の力は著しく低下します。
そのため排痰の介助が必要になります。
3:× 予備吸気量は、肋間筋の麻痺で胸郭を十分に広げられないため低下します。
増加はしません。
4:× 予備呼気量は、強く吐くための腹筋群や内肋間筋が麻痺するため著しく低下します。
5:× 頸髄損傷で生じやすいのは、肺が十分に広がらない拘束性換気障害です。
気道が狭くなる閉塞性換気障害ではありません。
【ポイント】
頸髄損傷の呼吸理学療法では、徒手による咳の介助(腹部の圧迫)や、舌咽頭呼吸、呼吸筋のトレーニングを行います。
腹帯を用いて腹部内臓を支えると、座位での横隔膜の働きを助けられます。