正解を2つ選んでください。
正答3・5
解説
正解は3と5です。
呼吸機能検査と血液ガスの値を、基準値と比べて一つずつ読み取ります。
【検査値の読み取り】
%VC(%肺活量)は54%で、基準の80%を下回っています。
FEV1%(1秒率)は82%で、基準の70%以上を保っています。
静肺コンプライアンスは0.09L/cmH2Oで、基準の0.15〜0.30より低く、肺が硬い状態です。
PaO2は66Torrで低下し、PaCO2は32Torrで低下しています。
pHは7.48でアルカリ性に傾き、HCO3-は23.0mEq/Lで正常範囲です。
【選択肢別解説】
1:× 気道狭窄では閉塞性換気障害となり、1秒率が70%未満に低下します。
本例の1秒率は82%と保たれており、気道狭窄はありません。
2:× 肺胞低換気では、二酸化炭素が排出されずPaCO2が上昇します。
本例のPaCO2は32Torrと低く、むしろ換気が過剰です。
3:○ PaCO2が低くpHが7.45を超えており、呼吸性アルカローシスです。
HCO3-は正常で代償が進んでいないため、低酸素血症による過換気が起きている状態と考えられます。
4:× 拡散障害では、主に酸素の取り込みが障害され低酸素血症になります。
二酸化炭素は酸素より拡散しやすいため、高二酸化炭素血症にはなりにくいです。
本例のPaCO2も低下しています。
5:○ %肺活量が80%未満で1秒率が正常なので、拘束性換気障害です。
静肺コンプライアンスが低く肺が硬くなっていることが原因で、間質性肺炎などで見られます。
【ポイント】
%肺活量が低ければ拘束性、1秒率が低ければ閉塞性と分類します。
PaCO2が低くpHが高ければ呼吸性アルカローシス、PaCO2が高くpHが低ければ呼吸性アシドーシスです。