正答4
解説
正解は4です。
Wallenberg症候群は、延髄の背外側の梗塞で起こります。
嚥下に関わる疑核が障害されるため、咽頭期の嚥下障害が強く出るのが特徴です。
【選択肢別解説】
1:× 半側空間無視は、主に右頭頂葉の病変で生じます。
延髄の病変であるWallenberg症候群では生じません。
2:× 観念失行は、主に左頭頂葉の病変で生じ、道具の使い方の手順がわからなくなる症状です。
3:× Wallenberg症候群では、顔面の温痛覚障害は生じますが、顔面の運動麻痺は通常起こりません。
顔面神経核は橋にあり、延髄外側の病変には含まれないためです。
4:○ 疑核が障害されると、咽頭や喉頭の筋が麻痺し、輪状咽頭筋がうまく弛緩しなくなります。
その結果、食道の入口部が十分に開かず、食塊が咽頭に残る咽頭期の障害が起こります。
5:× 胃食道逆流は下部食道括約筋の機能低下などで起こる食道期の問題です。
Wallenberg症候群に特徴的な障害ではありません。
【ポイント】
Wallenberg症候群の症状は、同側の顔面の温痛覚障害とHorner症候群と小脳失調、反対側の体幹・上下肢の温痛覚障害、嚥下障害と嗄声です。
片麻痺がないことも重要です。