頭部 CT(別冊No. 4)を別に示す。
出血部位はどれか。
正答5
解説
正解は5です。
頭部CTでは、左大脳深部の第三脳室の外側に接する部位に、楕円形の高吸収域(白く写る部分)がみられます。
出血は内包後脚の内側にあり、側脳室の体部より下方、レンズ核より内側に位置しています。
この位置関係から、左視床の出血と判断できます。
【選択肢別解説】
1:× 後頭葉皮質下の出血であれば、脳の後方の脳表に近い部位に高吸収域がみられます。
図の出血は深部の正中付近にあります。
2:× 頭頂葉皮質下の出血であれば、より上方の断面で脳表寄りに高吸収域がみられます。
3:× 尾状核の出血であれば、側脳室前角の外側壁に接して高吸収域がみられます。
図の出血はより後方にあります。
4:× 被殻の出血であれば、内包の外側にあるレンズ核の部位に高吸収域がみられます。
図の出血は内包より内側にあります。
5:○ 第三脳室の外側に接し、内包後脚の内側にある高吸収域であり、視床の出血に一致します。
【ポイント】
高血圧性脳出血の好発部位は被殻と視床で、内包を挟んで外側が被殻、内側が視床です。
視床出血では、対側の感覚障害と片麻痺に加えて、視床痛や脳室穿破に注意します。