正答4
解説
正解は4です。
閉塞性動脈硬化症(ASO)は、下肢の動脈が狭くなったり詰まったりして血流が不足する疾患です。
運動療法(主に歩行による運動)を行う前に、下肢の血流障害の程度を評価する必要があります。
【選択肢別解説】
1:× 胸部CTは肺や縦隔の病変を調べる検査で、下肢動脈の血流障害の評価には使いません。
2:× 脊椎MRIは腰部脊柱管狭窄症など、神経性の間欠性跛行との区別に役立つことはあります。
しかしASOの重症度や運動療法の可否を判断する中心的な情報ではありません。
3:× 筋電図検査は神経や筋の障害を調べる検査で、動脈の血流障害の程度は分かりません。
4:○ 足関節上腕血圧比(ABI)は足関節と上腕の収縮期血圧の比で、0.9以下で下肢動脈の狭窄・閉塞が疑われます。
値が低いほど重症で、運動療法の適応や負荷の設定、効果判定に用いる最も重要な情報です。
5:× 股関節を含む下肢単純エックス線は骨や関節の評価に使う検査で、動脈の血流は評価できません。
【ポイント】
ASOの評価はABIと、症状の重症度分類(Fontaine分類)がセットです。
運動療法は、痛みが出るまで歩いて休むことを繰り返す監視下の歩行練習が基本です。