正答1
解説
正解は1です。
環椎骨折(Jefferson骨折)は、頭部への垂直方向の外力で第1頸椎(環椎)の輪が複数か所で割れる骨折です。
多くはハローベストや頸椎装具で固定し、固定期間中も頸部以外の機能を保つ練習を進めます。
【選択肢別解説】
1:○ 骨癒合と装具除去の後、まず頸椎の可動性を取り戻し、その後に頸椎周囲筋の等張性筋力増強練習へ進みます。
可動性が得られる前に抵抗をかけると痛みや不安定性を招くため、この順序が正しい手順です。
2:× 頸椎の関節可動域運動は、患者が痛みのない範囲で自分で動かす自動運動から始めます。
他動運動は骨折部や靱帯に過度の力がかかるおそれがあるため、最初には行いません。
3:× 装具で頸椎を固定していれば、骨癒合を待たずに立位・歩行練習を始められます。
長期の臥床は廃用症候群を招きます。
4:× 頸椎を装具で固定した状態であれば、体幹筋の運動は骨癒合前から行えます。
廃用による筋力低下を防ぐためにも必要です。
5:× 受傷直後は頸椎が不安定なため、ハローベストや頸椎装具による固定が必要です。
装具なしで立位練習を行うと、骨片の転位や脊髄損傷を招く危険があります。
【ポイント】
頸椎骨折後の練習は、固定中は頸部以外の機能を維持し、固定除去後は自動運動による可動域の回復から筋力増強へと段階的に進めます。