正答2・3
解説
本問は採点除外(公式で2と3のどちらも正解とされた問題)です。
本試験では、適切なものを1つ選ぶ問題として出題されました。
厚生労働省は「複数の正解があるため」として、2と3のどちらを選んでも正解として採点しました。
二分脊椎の機能残存レベルが第4腰髄(L4)の場合、大腿四頭筋による膝の伸展と前脛骨筋による足の背屈は働きます。
一方、殿筋群やハムストリングス、下腿三頭筋は弱く、足関節の安定性が不足します。
そのため短下肢装具で足関節を支えれば、杖の併用の有無にかかわらず歩行が可能になります。
【選択肢別解説】
1:× 靴型装具だけで歩けるのは、下腿三頭筋もある程度働く第1仙髄以下のレベルです。
L4レベルでは足関節の支持が不足します。
2:○ 短下肢装具で足関節を安定させ、杖で殿筋群の弱さによる体幹の動揺を補う方法です。
L4レベルの歩行練習として適切です。
3:○ L4レベルでは膝伸展筋が働くため、膝を装具で固定する必要はありません。
短下肢装具のみでの歩行も目標になります。
4:× 長下肢装具は、膝伸展筋が弱い第3腰髄より高位のレベルで用います。
L4レベルでは膝の固定は不要です。
5:× 骨盤帯付き長下肢装具と歩行器は、股関節周囲筋も弱い胸髄から上位腰髄のレベルで用います。
L4レベルには過剰な装具です。
【ポイント】
二分脊椎の歩行は、胸髄・上位腰髄レベルは骨盤帯付き長下肢装具、L3は長下肢装具、L4・L5は短下肢装具、仙髄レベルは靴型装具や装具なしと整理します。
Hofferの分類ではL4・L5レベルは地域内での実用歩行が目標になります。