正答2
解説
正解は2です。
肩関節屈曲90°・肘関節屈曲90°で懸垂した状態から体をゆっくり下ろすと、上肢は体幹に対して頭上方向へ上がっていきます。
つまり、肩関節はさらに屈曲し、肘関節は伸展していきます。
体重による落下を制御しながらこの動きをするため、肩関節伸展筋と肘関節屈曲筋が伸ばされながら力を出す遠心性収縮をします。
【選択肢別解説】
1:× 棘上筋は肩関節の外転に働き、上腕骨頭を関節窩に引きつけて安定させます。
懸垂から下降する際の肩関節の伸展筋ではありません。
2:○ 広背筋は肩関節の伸展・内転・内旋に働く筋です。
体を下ろすときに伸ばされながら体重を支え、遠心性収縮をします。
3:× 烏口腕筋は肩関節の屈曲と内転に働きます。
下降時に肩関節は屈曲していきますが、重力の方向から屈筋が働く必要はありません。
4:× 三角筋前部は肩関節の屈曲に働きます。
下降時に体重を支えるのは伸筋なので、三角筋前部は遠心性収縮をしません。
5:× 大胸筋鎖骨部は肩関節の屈曲と水平内転に働きます。
下降時に体重を支える伸筋ではありません。
【ポイント】
遠心性収縮をする筋を問う問題では、まず関節がどの方向へ動くかを確認し、その動きにブレーキをかける筋(反対の作用を持つ筋)を探します。
懸垂では、上るときも下りるときも広背筋と肘屈筋が主に働きます。