正答4
解説
正解は4です。
熱傷は、損傷の深さで分類します。
Ⅰ度は表皮まで、Ⅱ度は真皮まで、Ⅲ度は皮膚の全層から皮下組織に及ぶものです。
深いⅡ度やⅢ度の熱傷では皮膚の再生が期待できないため、植皮術を行います。
【選択肢別解説】
1:× 壊死組織は、白色・灰色・褐色・黒色などを呈し、赤色ではありません。
赤色にみえるのは、血流のある肉芽組織や浅い熱傷の創面です。
2:× Ⅲ度熱傷は皮膚の全層が壊死したもので、真皮内にある汗腺や毛包にも達します。
そのため、汗腺から表皮が再生することはできません。
3:× Ⅰ度熱傷は表皮だけの損傷で、発赤と痛みがみられ、数日で瘢痕を残さずに治ります。
植皮術は必要ありません。
4:○ 植皮片は、移植床からの血流によって生着します。
感染があると移植床の状態が悪化し、植皮片が融解して生着が妨げられます。
5:× 植皮後の運動は、植皮片の生着を確認してから開始します。
知覚の回復には長い時間がかかるため、知覚の回復を待つと拘縮が進んでしまいます。
【ポイント】
熱傷の深さは「Ⅰ度=表皮」「浅達性Ⅱ度・深達性Ⅱ度=真皮」「Ⅲ度=全層」です。
熱傷後は瘢痕拘縮を防ぐため、植皮片の生着後、早期から関節可動域練習や良肢位保持を行います。