正解を2つ選んでください。
正答1・3
解説
正解は1と3です。
脊髄小脳変性症(SCD)は、小脳とその連絡路を中心に神経細胞が変性し、運動失調を主症状とする疾患群です。
日本では、多系統萎縮症などの非遺伝性が約3分の2、遺伝性が約3分の1を占めます。
【選択肢別解説】
1:○ Frenkel 体操は、視覚で確認しながら、簡単な動きから複雑な動きへ反復して練習する協調性訓練です。
小脳性の運動失調に対する運動療法として用いられます。
2:× 視野障害は脊髄小脳変性症の主な症状ではありません。
主な症状は、歩行や四肢の運動失調、構音障害、眼振などです。
3:○ SARA(Scale for the Assessment and Rating of Ataxia)は、運動失調の重症度を包括的に評価する指標です。
歩行、立位、座位、言語障害、指追い試験、鼻指試験、手の回内・回外運動、踵すね試験の8項目で、0〜40点で評価します。
4:× 日本の有病率は、人口10万人あたり約18人と報告されています。
人口10万人あたり100人ほど多くはありません。
5:× 自律神経障害は、遺伝性よりも非遺伝性に多くみられます。
非遺伝性の大部分を占める多系統萎縮症では、起立性低血圧や排尿障害などの自律神経症状が目立ちます。
【ポイント】
運動失調の評価は SARA や ICARS、運動療法は Frenkel 体操、重錘負荷、弾性緊縛帯などを用います。
非遺伝性の多系統萎縮症は「失調+自律神経障害+パーキンソニズム」と覚えましょう。