正解を2つ選んでください。
正答3・5
解説
正解は3と5です。
図は背臥位の男性で、右大腿が膝より上の遠位部で切断されています。
大腿義足のソケットを作るための断端計測の基本を問う問題です。
断端の長さは坐骨結節を基準にし、軟部組織の状態も含めて評価します。
【選択肢別解説】
1:× 大腿切断の断端計測は、坐骨結節を確認しやすく荷重時の断端の状態を反映できる立位で行うのが基本です。
背臥位では軟部組織の形が変わり、ソケットの寸法とずれやすくなります。
2:× ソケット上縁の前後径は大転子レベルではなく、坐骨結節の高さで計測します。
坐骨結節がソケット後壁に乗るため、その高さの寸法が適合の基準になります。
3:○ 大腿切断の断端長(大腿長)は、坐骨結節から断端末までの距離で表します。
ソケットの長さや切断高位の分類の基準になる計測です。
4:× 断端末の軟部組織を押し上げると、実際より短く測られてしまいます。
軟部組織は押し上げず、自然な状態で断端末までを計測します。
5:○ 機能的断端長は、骨のある部分など、義足を動かす力源として実際に働く長さを確認するための計測です。
余った軟部組織は力を伝えにくいため、操作能力の予測に役立ちます。
【ポイント】
大腿切断の断端長は「坐骨結節から断端末」、下腿切断は「膝蓋腱中央から断端末」が基準です。
断端長が長いほどてこが長くなり、義足を制御しやすくなります。