正答1
解説
正解は1です。
糖尿病患者に対する運動療法の効果と、運動を控えるべき条件を問う問題です。
運動は血糖を下げる効果がありますが、病状によっては逆に悪化させる危険があります。
【選択肢別解説】
1:○ 運動を続けると、骨格筋への糖の取り込みが増え、インスリンが効きやすくなります。
インスリン抵抗性の改善は運動療法の主な効果です。
2:× 空腹時血糖が著しく高い(目安250 mg/dL以上)場合や尿ケトン体陽性の場合は運動を控えます。
インスリンが不足した状態で運動すると、血糖がさらに上がりケトーシスが悪化するためです。
3:× 尿中への糖の排泄を増やすことは運動療法の目的ではありません。
目的は筋での糖の利用を増やして血糖を下げることです。
4:× Borg 指数17は「かなりきつい」に相当し、強度が高すぎます。
糖尿病の運動療法では Borg 指数11〜13(楽である〜ややきつい)程度の中等度の強度が適しています。
5:× シックデイとは、糖尿病患者が発熱や下痢、食欲不振などで体調を崩した日のことです。
シックデイには運動を中止し、安静と水分・栄養の補給を優先します。
【ポイント】
糖尿病の運動療法は、中等度の有酸素運動を週150分以上、レジスタンス運動を週2〜3回組み合わせるのが基本です。
増殖網膜症や重い腎症・心疾患がある場合は運動を制限します。