58 歳の男性。
右脳出血による左片麻痺。
発症から3 か月経過し、Brunnstrom 法ステージでは、左下肢Ⅲで中等度の半側空間無視がみられる。
ブレーキのかけ忘れが観察されるが、車椅子とベッド、トイレの移乗動作は自力でできる。
下衣をあげること、入浴、階段昇降は介助を要する。
平地歩行は杖と装具を使用し、介助で 30 m 歩行することができる。
車椅子駆動は可能である。
排泄コントロールは良好で食事と整容は自立レベルであった。
Barthel Index で正しいのはどれか。
正答3
解説
正解は3です。
Barthel Indexは10項目のADLを0〜15点で採点し、満点は100点です。
本症例を項目ごとに採点し、合計を求めます。
【計算】
食事は自立で10点です。
移乗は自力で可能なため15点とします。
整容は自立で5点です。
トイレ動作は下衣を上げる介助を要するため5点です。
入浴は介助を要するため0点です。
移動は介助歩行が30mで45m未満のため、車椅子駆動可能として5点です。
階段昇降は介助を要するため0点です。
更衣は下衣に介助を要する部分介助で5点です。
排便コントロールと排尿コントロールは良好で、各10点です。
合計は10+15+5+5+0+5+0+5+10+10=65点です。
【選択肢別解説】
1:× 55点は、移乗や移動をさらに低く採点した場合の値で、本症例とは一致しません。
2:× 60点は、ブレーキのかけ忘れを理由に移乗を監視(10点)とした場合の値です。
公式正答では、移乗は自力で行えるとして15点で扱われています。
3:○ 各項目の合計は65点となります。
4:× 70点にするには、歩行を介助歩行45m以上(10点)とするなどの加点が必要です。
本症例の介助歩行は30mであり該当しません。
5:× 75点は、さらに更衣やトイレ動作を自立とした場合などの値で、本症例とは一致しません。
【ポイント】
移動の項目は45mが基準で、歩行できない場合に限り車椅子駆動で5点を与えます。
移乗の15点は、ブレーキやフットレストの操作を含めて自立している場合です。