70 歳の男性。
COPD。
健康のために家の周りを30 分程度、1 日2 回歩くことを日課にしている。
最近、緩やかな上り坂を上るときや平坦な道で早歩きをするときに息切れするようになった。
この患者のmMRC スケールはどれか。
正答2
解説
正解は2です。
mMRC(modified Medical Research Council)スケールは呼吸困難の評価尺度です。
どの程度の動作で息切れが生じるかで、Grade 0〜4の5段階に分けます。
本症例は、緩やかな上り坂や平坦な道での早歩きで息切れが生じます。
【選択肢別解説】
1:× Grade 0は、激しい運動をしたときだけ息切れがある状態です。
本症例は早歩き程度で息切れするため該当しません。
2:○ Grade 1は、平坦な道を早足で歩く、あるいは緩やかな上り坂を歩くときに息切れがある状態です。
本症例の訴えと一致します。
3:× Grade 2は、息切れのため同年代の人より平坦な道を歩くのが遅い状態です。
または、自分のペースで歩いても息継ぎのため立ち止まることがある状態です。
本症例は1日2回30分歩けており、該当しません。
4:× Grade 3は、平坦な道を約100m、あるいは数分歩くと息継ぎのため立ち止まる状態です。
本症例は30分程度の歩行が可能です。
5:× Grade 4は、息切れがひどく家から出られない、あるいは着替えでも息切れがある状態です。
本症例には当てはまりません。
【ポイント】
Grade 1の「早足・上り坂」とGrade 2の「同年代より遅い・立ち止まる」の違いが頻出です。
mMRCはCOPDの症状評価に広く用いられます。