58 歳の男性。
身長160 cm、体重90 kg、腹囲120 cm、血圧150/90 mmHg。
産業医よりメタボリックシンドロームに対する運動を習慣づけるよう指示された。
最も適切な運動形式はどれか。
正答2
解説
正解は2です。
本症例のBMIは90÷1.6÷1.6で約35.2であり、高度の肥満で、高血圧もあります。
メタボリックシンドロームの改善には、中等度の有酸素運動を習慣化することが基本です。
体重が重いため、膝などの関節への負担が小さい運動を選びます。
【選択肢別解説】
1:× 階段昇降は体重を持ち上げる運動で、膝関節への負担が大きくなります。
運動強度も高くなりやすく、習慣化の最初の運動には向きません。
2:○ 自転車エルゴメーターは座って行うため、体重による下肢関節への負担が小さい有酸素運動です。
負荷を細かく調整でき、高血圧のある肥満者でも安全に続けやすいです。
3:× 腹筋の筋力トレーニングは局所の筋力強化で、エネルギー消費は小さいです。
腹部だけを鍛えても内臓脂肪が選択的に減るわけではありません。
4:× プランクは姿勢を保つ等尺性運動で、息こらえを伴いやすく血圧が上がりやすいです。
高血圧のある本症例に習慣化させる運動としては適しません。
5:× ランニングは着地時の衝撃が大きく、体重90kgでは膝や足部を痛めやすいです。
強度も高く、運動習慣のない肥満者の初期の運動には不適切です。
【ポイント】
肥満者の運動療法は、自転車エルゴメーターや水中運動など関節への負担が小さい有酸素運動が第一選択です。
筋力トレーニングは有酸素運動を補うものとして組み合わせます。