大動脈瘤・大動脈解離診療ガイドライン2020 年改訂版(日本循環器学会)に基づく、大動脈解離のリハビリテーション治療の開始基準において、患者のバイタルサインと管理状態の組合せで基準範囲内にあるのはどれか。
正答1
解説
正解は1です。
大動脈解離では、血圧や全身状態の管理を優先しながら、条件を満たした段階でリハビリテーションを開始します。
鎮静の深さ、体温、呼吸、酸素化、酸素投与量が安全な範囲にあるかを確認します。
【選択肢別解説】
1:○ RASS(Richmond Agitation-Sedation Scale)−1は、呼びかけで10秒以上覚醒を保てる軽い傾眠の状態です。
過度な鎮静や興奮がなく、リハビリテーションを開始できる範囲です。
2:× 体温38.8℃は高い発熱で、炎症や感染の活動性を示します。
酸素消費も増えるため、開始基準の範囲外です。
3:× 呼吸数38回/分は著しい頻呼吸で、呼吸状態が不安定であることを示します。
開始基準の範囲外です。
4:× 動脈血酸素飽和度85%は低酸素血症で、一般に90%以上が求められます。
開始基準の範囲外です。
5:× 吸入酸素濃度0.7は高濃度の酸素を必要とする状態です。
一般に0.6未満が目安で、開始基準の範囲外です。
【ポイント】
急性期のリハビリテーション開始基準では、鎮静度、体温、呼吸数、酸素化、酸素投与量をそろって確認します。
RASSは0が「意識清明で落ち着いている」で、マイナスは鎮静、プラスは興奮を表します。