正答4
解説
正解は4です。
図は腹臥位で検者が膝関節を屈曲させたところ、殿部が上へ持ち上がっている様子です(矢印は殿部の挙上を示しています)。
これは股関節が屈曲してしまう現象で、Elyテスト(尻上がり現象)陽性の所見です。
【選択肢別解説】
1:× 大殿筋は股関節伸展筋です。
短縮すると股関節屈曲が制限されますが、膝関節屈曲で殿部が浮く現象は起こしません。
2:× 腸腰筋は単関節の股関節屈曲筋で、膝関節をまたぎません。
腸腰筋の短縮はThomasテストで評価し、膝関節屈曲の影響は受けません。
3:× 梨状筋は股関節外旋筋です。
短縮すると股関節内旋の制限などが出ますが、膝関節屈曲とは関係しません。
4:○ 大腿直筋は股関節と膝関節をまたぐ二関節筋で、股関節屈曲と膝関節伸展に働きます。
短縮していると、膝関節を屈曲させたとき筋が引き伸ばされ、股関節が屈曲して殿部が持ち上がります。
5:× 大腿二頭筋は膝関節屈曲筋で、膝関節を屈曲させると筋は緩みます。
そのため短縮していても、この肢位で殿部が持ち上がることはありません。
【ポイント】
二関節筋の短縮テストは対で覚えます。
大腿直筋はElyテスト、腸腰筋はThomasテスト、ハムストリングスはSLR(下肢伸展挙上)、大腿筋膜張筋はOberテストです。