14 歳の女子。
運動器学校検診で側弯が指摘され、整形外科を受診。
画像検査で胸椎カーブ35 度の思春期特発性側弯症と診断された。
画像(別冊No. 2)を別に示す。
医師より装具療法の適応が示された。
この症例に対する装具療法の選択で最も適切なのはどれか。
正答4
解説
正解は4です。
全脊柱X線写真では、胸椎が右に凸に弯曲し、その下の腰椎に左凸の代償性カーブがみられます。
頂椎は中下位胸椎付近にあり、Cobb角35度は装具療法の適応範囲(おおむね25〜40度程度)にあります。
【選択肢別解説】
1:× Jewett装具は胸腰椎を伸展位に保つ3点固定の装具です。
胸腰椎圧迫骨折などに用い、側弯の矯正には用いません。
2:× SOMI(胸骨・後頭骨・下顎骨固定)ブレースは頸椎の装具です。
頸椎損傷や頸椎術後の固定に用い、胸椎の側弯には用いません。
3:× 軟性の胸腰仙椎装具(いわゆる軟性コルセット)は、腰痛などで体幹を支持するためのものです。
側弯を矯正する力がないため、特発性側弯症の装具療法には用いません。
4:○ ボストンブレースは腋窩より下に収まるアンダーアーム型の側弯症装具です。
頂椎が中下位胸椎から腰椎にあるカーブに用い、外見が目立ちにくく思春期でも装着を続けやすい利点があります。
5:× ミルウォーキーブレースは頸部リングと後頭・下顎パッドをもつ装具です。
頂椎が上位胸椎にある高位のカーブに用いますが、外見と装着の負担が大きく、本例では第一選択になりません。
【ポイント】
思春期特発性側弯症は、Cobb角が約25度未満で経過観察、約25〜40度で装具療法、約45〜50度以上で手術が目安です。
装具は成長が終わるまで長時間装着します。