正答1
解説
正解は1です。
術中迅速組織標本は、手術中に採取した組織を凍結して薄切し、短時間で病理診断を行うための標本です。
クリオスタットという冷却装置付きのミクロトームを用いて作製します。
【選択肢別解説】
1:○ 組織はドライアイス・アセトンや液体窒素で冷やしたイソペンタンなどで急速に凍結します。
ゆっくり凍らせると氷の結晶が大きくなり、細胞の形態が壊れるためです。
2:× 凍結切片でも、OCTコンパウンドなどの包埋剤を使用します。
組織を包埋剤で包んで凍らせることで、試料台への固定と薄切がしやすくなります。
3:× 脂肪組織は通常のクリオスタットの温度では十分に凍結しません。
薄切が難しい組織の代表です。
4:× 術中迅速組織標本ではヘマトキシリン・エオジン(H-E)染色を行います。
Papanicolaou染色は、術中迅速細胞診で用いる染色法です。
5:× クリオスタットの庫内温度は、組織によって異なりますが、おおむね-20℃前後に設定します。
0℃では組織が十分に凍らず、薄切できません。
【ポイント】
凍結切片は脂肪染色や酵素組織化学にも用いられます。
急速凍結の理由(氷晶の形成を防ぐ)と、脂肪組織が切りにくい点がよく問われます。